在宅ヘルパーとして働くためには?

在宅ヘルパーとして働いている人や、在宅ヘルパーを目指している人へ、在宅ヘルパーとはどんな仕事なのか紹介していきます。在宅ヘルパーの業務範囲は、厚生労働省では詳細に決められていません。住んでいる自治体で独自のルールがあります。また、在宅ヘルパーは未経験でも転職することが可能な仕事です。働きながら資格を取得することも可能な在宅ヘルパーに転職し、キャリアップを目指しましょう。

ホームヘルパー2級から介護職員初任者研修へ

ホームヘルパー2級から介護職員初任者研修へ

資格内容の違い

「ホームヘルパー2級」の研修内容は、訪問介護を主とする内容でした。「介護職初任者研修」は、在宅での介護と施設の介護、両方に役立つような研修内容になっています。介護職初任者研修では、ホームヘルパー2級ではなかった認知症の理解に関する科目が追加されました。その理由は、高齢化社会となり高齢者が増加し、認知症患者の数が増えたことが関係しています。介護現場においても、多くの認知症患者に対応していかなければなりません。在宅ヘルパーとして働くうえで、認知症症状について正しく理解しておくための学習は、とても役に立つはずです。
ホームヘルパー2級から介護職初任者研修へと名称は変わりましたが、ホームヘルパー2級の資格を持っていれば、介護職初任者研修を修了しているとみなされますので、ホームヘルパー2級の資格が無効になる心配はありません。また、新たな資格申請手続をしなければならないなどということは、一切ありません。

受講時間の違い

ホームヘルパー2級と介護職初任者研修の資格を取得するために必要になる受講時間は、130時間と変わりありません。しかし、介護職初任者研修ではホームヘルパー2級を取得するために必要だった30時間の施設学習が廃止されています。その代わり、介護職初任者研修では、介護演習のスクーリングの時間が増え、実技のスクーリングの受講時間が、42時間から90時間へ増加しています。介護職初任者研修の資格は、資格取得のために必要な学習をスクーリングでおこなわなくてもよいので、スクーリングと自宅学習の両方をしていかなければなりません。
介護職員初任者研修の実習についてですが、実際に現場で働く前に、実習をして経験を積みたいと考える人も多くいます。スクールによっては、希望者は介護現場で実習をさせてもらえるところもあります。実習可能なスクールであるか、事前に確認してみましょう。

修了試験に合格する必要がある

ホームヘルパー2級と介護職初任者研修の大きな違いは、介護職初任者研修は修了試験に合格しないと資格が得られないというところです。ホームヘルパー2級は、すべてのカリキュラムを修了すると自動的に資格を取得できていました。しかし、介護職初任者研修は、すべてのカリキュラム終了の後に試験を受けて、合格しなければなりません。
試験は1時間の筆記で、授業を理解しているかの確認試験となります。講義をきちんと受けていれば合格できるレベルの試験ですので安心してください。もし不合格の場合でも、再挑戦することができます。介護職員初任者研修の修了試験に合格するために以下のようなテキストもあります。テキストをご参考ください。
「介護職員初任者研修テキスト[第3版]:DVD・確認テスト付」